王者の誕生とニューヒーローの台頭。
様々なドラマが生まれた激動のCAPCOM CUP 11が終了し、一夜明けた両国国技館。
また新たなチャンピオンを決める闘いが始まります。
Street Fighter League: World Championship 2024。
日本、ヨーロッパ、アメリカの各エリアで、プロチーム同士によるリーグ戦を勝ち残ったチャンピオンが集結し、世界最強のチームを決める闘い。
個人戦のカプコンカップとはうってかわって、4人メンバーのうち3人をエントリー、
一人目の先鋒、二人目の中堅がそれぞれBO3(2先)で闘い、三人目の大将はBO5(3先)で闘うルール。
ホーム&アウェイでアウェイ側が3人の選手と使用キャラのオーダーを先に発表し、そのメンバーを見てホーム側がエントリーします。
オーダーの戦略も重要なチーム戦ならではの頭脳戦が求められます。
どの選手に誰が対峙するのか、あのキャラが出てきたらホームはどう対応するかなど、このあたりも知れば知るほど楽しめるポイントです。
そして本イベントでは、実は開幕前にとんでもないサプライズライブがありました!
約30年前のストリートファイターといえばのテーマソングを生で聞けるなんて、歴戦の猛者も感極まるイベント!
私もシングルCDを発売日に買ったものです・・・。
配信では流れていないので来場者限定のスペシャルライブ。
こんなこともあるかもしれないのでeスポーツは是非会場へ足を運んで楽しみましょう!
そんな感動のライブからの開幕宣言。
前日までのカプコンカップの疲れを微塵も見せることなく、この日もアールさんとライアンさんによる司会進行(すごいですね!)。
そしていよいよ選手の入場。
日本代表は「Good 8 Squad」
メンバーはガチくん選手、ぷげら選手、カワノ選手、YHC餅選手。
※2025年2月11日に行われた「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024 グランドファイナル」についてはこちらからご覧ください。
ヨーロッパ代表は「Ninjas in Pyjamas」
Phenom選手、Veggey選手、Big Bird選手、AngryBird選手。
アメリカ代表は「FlyQuest」
Punk選手、ChrisCCH選手、Psycho選手、Shine選手。
日本代表のGood 8 Squadは非常に人気も高く、各選手が配信なども行っていますのでファン熱はかなり高いチーム。
同期間中に両国国技館内にグッズショップがあったのですが、いつまでたっても長蛇の列でした!
そして注目選手はヨーロッパ代表のAngryBird選手、アメリカ代表のPunk選手。
どちらも先日までのカプコンカップでは残念ながら敗退してしまいましたが、エントリーされていれば必ずと言っていいほど優勝候補の筆頭に上がる選手。
だれにだれが対峙するのか、非常に注目のオーダー戦が始まります。
初戦はアウェイのGood 8 Squad対ホームのNinjas in Pyjamas。
アウェイのオーダーに対してホームのオーダーに歓声が上がる会場。
会場の観客も一緒になって闘いが始まります。
決して日本のGood 8 Squadへの応援だけではなく、Ninjas in Pyjamasのチームや選手にも大きな歓声と応援の声。
日本武道館ということで日本チームがホームではありますが、ヨーロッパのチーム、そしてアメリカのチームにもホームのような応援がすごかったのがとても印象的でした。
もちろん応援ボードにもカワノ選手やYHC餅選手、そして日本だけじゃなくPhenom選手やChrisCCH選手などへの応援ボードもたくさんあり、応援が偏ることなくどの選手、どのチームにも。
このあたりはeスポーツ、ストリートファイターの競技シーンの面白いところかもしれません。
途中、島根の仙人といわれるYHC餅選手の登場にひときわ会場が沸き上がり、この日一番の大声援が飛びました。
チームをしっかりと支え、決して派手ではありませんがその存在感は誰よりも大きいYHC餅選手。
今後の活躍も目が離せません。
強豪プレイヤーのAngryBird選手とPunk選手の戦いも通常の大会であれば決勝戦クラスのビッグマッチ。
そんなのが見れるのもリーグ戦ならでは。
そして最後に残ったのは日本代表「Good 8 Squad」とアメリカ代表「FlyQuest」。
このチームのうち、どちらかが世界最強のチームに決します。
最終戦は70ポイント先取。
先鋒、中堅は10ポイントづつ、大将は20ポイントの合計で70ポイントを得るまでホーム&アウェイを繰り返し行います。
FlyQuestはPsycho選手、Shine選手が「キンバリー」というキャラクターを使うことでGood 8 Squadを翻弄した戦い方を仕掛けてきます。
対するGood 8 Squadはそれを想定した訓練を積んできましが、やはりやや苦戦を強いられ、2巡目が終わりFlyQuestが50ポイント、Good 8 Squadが30ポイント。
このままだとFlyQuestが先鋒、中堅の勝利、または大将が勝利すれば優勝。
Good 8 Squadは先鋒、中堅、大将が勝たなければならない状況に追い込まれました。
両国国技館のステージを取り囲む観客席からはひときわ大きな声援が絶え間なく飛び交います。
その歓声は国技館を揺らしてしまうような、それが中央のステージに向けられた時のエネルギーはすさまじいものがあったのではないでしょうか。
ぷげら選手がのちのインタビューで語っていた、史上最大音量の「ぷげら」コール。
外の知らない人が聞いたら「ぷげら」って何のことだと本人が語っていましたが、その時は最高に幸せな瞬間だったと涙を流しながら語ってくれました。
Good 8 Squadを支え、リーダーとして誰よりも努力をし、奢ることなく日々真面目に練習を繰り返してきたガチくん選手。
チームのため、ファンのため、ぷげら選手とともに勝利をつなぎます。
大将は愛くるしい見た目とはうらはらに、強い信念と度胸のカワノ選手。FlyQuestの大将は強豪Punk選手。Punk選手が2セットを先行する展開。会場の誰もがあきらめかけたがカワノ選手は決して心は折れなかった。
驚異の粘りをみせ、追いついたフルラウンドフルセット。
勝ったのはカワノ選手、そしてGood 8 Squad。
会場を埋め尽くした観客も、配信を見ていた方も両手を高くつきあげて雄たけびを上げたのではないでしょうか。
もちろん死闘を尽くしたFlyQuestにも大きな拍手が送られ、健闘を称えます。
すばらしい戦いの数々、すばらしいファイナルマッチ。
チームワークが生んだ数々のドラマは、1人で闘うのとは異なり、プレッシャーも大きくのしかかります。
その重圧をチームのメンバーがサポートして、カバーすることで、勝利の喜びは何倍にもなるのではないでしょうか。
さらに応援してくれるファンの声援が、選手の心を、プレイを後押ししてくれることは間違いありません。
すばらしいワールドチャンピオンが誕生した瞬間でした。
そしてそれはまた新たな戦いの幕開けでもあります。
2025シーズンのストリートファイターリーグ。
次はどんなドラマが生まれるのでしょうか。
応援してきたファンも、まだこれから見ようと思っている方も、改めて動画を見ることをお勧めします。
筆者もなんども見て毎回涙してるので花粉症なのか何なのかわからなくなってきました。
■【日本語実況】「CAPCOM CUP 11」- Day5「Street Fighter League: World Championship 2024」
https://www.youtube.com/live/OH4z_y-rm-s
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